2024年 03月 12日
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お知らせです。
2024年 03月 12日
お知らせです。
2024年 03月 11日
師走きて
石竹(せきちく)の花びらの軽き翼持ち冬の歩道を歩いて行きたし
師走きて大きな船に乗せられて年の瀬の波こぎゆくごとし
針の手を休めて思うこの秋は秋津見ぬまま冬になりしと
円かな瞳に空の映るごと草の上の露空を宿しぬ
母の声経を読む中に聞こえくる涼しき音色のような感覚
2024年 02月 03日
冬の朝
師走きて風の優しい小春日に背中を見せて我が犬眠る
駐車場マーガレットが二つ三つ残されて咲く冬の陽だまり
冬の朝自転車一台止められて空気はタイヤのまわりで渦巻く
道端の狗尾草の赤や黄の葉っぱは秋の名残かと見え
野辺に咲く小さく白い草花の目にとまる時ふと和みたり
2024年 01月 24日
ブルーと闇色
降る雨とノートとセイロン紅茶の香混じれば一つのハーモニーなり
夜(よ)の色に混じりブルーと闇色が町包み込む火灯し頃に
風吹けば舞い踊るらむ赤や黄の落葉(らくよう)は今最期を待つかに
紅もみじ積み重なりて秋色に散りゆくものの夢は儚く
短か日の暮れなむとする頃合いに楓の赤き葉陽を照り返す
2024年 01月 22日
秋はここよと
肌寒く夕月白くかかりおり空の鏡に映えたるごとし
月冴えて物言わぬ道闇の中光は白く煌々と射す
秋の日の短き日暮れ惜しみつつ吾とらーらは足早になる
公孫樹の木すくっと立てる公園を踏みゆけば落ち葉カサコソという
銀木犀ほのかに薫る散歩道秋はここよと囁く声する